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成瀬伶・ゼロ
黒装束の男
「貴様等、もしかしてARKの!?」

リード
「知る必要はない、知ったところでお前等の運命は何も変わらないんだからな」

黒装束の男
「ふざけるな!こいつがどうなっても――ぐはっ!?」

ゼロ
「――大丈夫か?」

主人公
「は、はい……」

エル
「さて、これで後は貴方たちを倒せばいいだけですね」

黒装束の男
「ふざけるな、返り討ちにしてくれる!」

キール
「面白い。やれるもんならやってみな!」

アーサー

大きな音で一瞬にして目が覚める。

私が体を起こすと、目の前にはこの前見た、銀髪の綺麗な男性が立っていた。

主人公
「だ、誰!?」

アーサー
「俺と来てもらおう」

主人公
「嫌――っ、うっ!?」


衝撃を感じて一瞬にして目の前が真っ暗になっていく。

倒れるところを誰かの手に受け止められた瞬間、私の意識は完全に闇にのまれた。

リード&キール
エイジ&エル
翔太
みか
「あれ? 珍しい。ストリートミュージシャンかな?」

主人公
「そうみたいだね」

みか
「見てみよっか! すぐそこだし!」

さとみ
「あ、待って! ……もう、一人でどんどん行っちゃうんだから」

主人公
「私達も行ってみよう?」

さとみ
「うん、そうだね」

みか
「あ、見てみて。なかなかカッコいい人じゃない?」

主人公
「うん」

理人
主人公
「(見るからに怪しい人だけど……)」

この気持ちのいい朝の公園には似つかわしくない、よれよれの寝間着姿に見える男性。


主人公
「(……それに、あのTシャツ)」

大きく『無罪』と書いてある。


主人公
「(ただのデザインだろうし、まさか本当に犯罪者という訳じゃない
 だろうけど――)」

とにかく、あんまり近づきたくない感じの人なのは間違いなさそうだ。
私は、さりげなく道を変えて公園を後にするのだった。

累
「はい、そのくらいにしましょうか。いい大人が子供に絡むのは良くないですよ。
 見たところ、お酒もかなり飲んでますし、帰ってゆっくり寝たらどうですか?」

酔った男性
「なんだぁ? 今度は警官だとぉ?
 けっ……警官が怖くて酒が飲めるか!
 お前みたいにちっこいのなんてなおさらだ!」

「まあまあ、落ち着いて。酒は飲んでも飲まれるな、ですよ?」

酔った男性
「このやろう! 馬鹿にしてるのか! 俺の半分も生きてないくせに!
 警官だからってなめてんじゃねぇぞ!」

「なめてなんてないですよ。
 いい大人なのに学生に絡むなんてカッコ悪いですから、
 この辺にしときましょうよ」

酔った男性
「カッコ悪いだとぉ……! てめえ、今俺を馬鹿にしやがったな!」

逆上した男性が警察官に殴ろうとする。
無防備な警察官が、酔った男に殴られる瞬間を誰もが予想した次の瞬間――。


酔った男性
「い、いてててててて!」

巽
「勝手にどこか行っちゃダメじゃないか……。よかった、本当に」

麻衣
「ごめんなさい……」

「娘がお世話になったようで……。本当にすみません」

主人公
「いや、お世話なんて全然……」

麻衣
「あのね、けーきもらったんだよ!」

「ああ……、そんな本当にすみません。ケーキ代は全部私が持ちますから、
 お好きなケーキを注文してください」

伶
主人公
「(危ない――!)」

私は次に訪れる衝撃を予測して、思わず目を瞑る――。


主人公
「――っ!? あれ……?」

「……大丈夫か?」

主人公
「ふえっ!? そ、その……」

「……どこも当たってないな。よかった」

主人公
「あ、ありがとう……」

「お前が無事ならいい。……あんまり心配かけるなよな」

橘理人
理人
「ああ、もうじれったいな! いいか、こう操作するんだ!」

主人公
「えっ!? り、理人さん!?」

理人
「よそ見をするな! モニターを見ろっ!」

主人公
「は、はいっ!」

理人
「ほら、ラスボスが距離を取ったぞ。ここからタックルに……」

アーサー
主人公
「……えいっ」

私は恥ずかしい気持ちを押し殺し、思い切って
アーサーの腕に抱き着いてみた。


主人公
「(や、やった。アーサーに触れた!)」

アーサー
「…………」

いつも通りの無表情だった。


主人公
(やっぱり無反応? だ、だめ。もうちょっと頑張らないと!)

主人公
「ん~~~!」

私はアーサーの腕にぎゅっと身体を寄せてみた。
……だけど、やっぱり反応はない。



アーサー
キール
「ただ、姿勢が良くない、というより、撃つ度に姿勢が悪くなってきている。
 だから、段々と精度が落ちてしまう」

主人公
「はい……。でも、それならどうすればいいんでしょう?」

キール
「そこで俺が居る。じゃあ構えてみてくれ」

主人公
「はい……」

私がさっきと同じように銃を構えると、キールさんが
肩や腕、ひじなどの位置を直してくれる。


主人公
「(な、何か恥ずかしいな……)」

キール
「よし、それが基本だ。すこし窮屈かも知れないが、慣れるようにな。
 それじゃ3発ほど狙って撃ってくれるか?」

主人公
「はい……」

ゼロ

偶然にも、正確に。
銃口は私へと照準されていた。

凍りついたように固まった空気の中、
そのことだけは明確に感じ取ることができている。

私は中途半端に放り出された身体を、
どうすることもできないまま、
目標が引き金を引くのを、ただ見守るしかなかった。

いくら鍛えられた人間であっても、
咄嗟に反応できるはずがない。

だけど――

ゼロ
「――ッ!」

――だけど、ゼロは違う。

主人公
「きゃっ!」

ゼロは常人の感性、いいえ、
野生の獣すら凌駕する反射神経で、
私の前に飛び出していた。

翔太

ARK本部から出たその足を、どうしようかな、と
野良猫ぐらいしかいない街路にさ迷わせる。

その時、誰かの腕がいきなり腰に回され、私は変な声を上げてしまった。

主人公
「ひゃっ!?」

翔太
「ヒマなの?」

驚いて目を向ければ、それは私より先に本部を出たはずの翔太さんだった。

腰に回された腕からもぞもぞと抜け出しつつ、挨拶をする。


主人公
「ヒマ、と言えばヒマです。学校まで半端な時間なので」

翔太
「それじゃ、ちょっと遊びに行かない? 朝ごはん兼ねて、さ」

累
「そんなこと……あり得ないのに……。
 僕は……僕は……。
 ……ああ……うああああっ!!」

主人公
「累さん! しっかりして!」

だめ……このままじゃ累さんが……。
累さんの心が壊れちゃう!
なんとかして累さんを落ち着かせないと!

主人公
「……大丈夫。大丈夫ですよ、累さん。
 何も心配しないで……。私が側にいるから。
 ずっとこうしていてあげるから。
 ……大丈夫、落ち着いて」

気がつけば、私は累さんの体を抱きしめていた。

騙されたとか、裏切られたとか、この瞬間どうでもよくなっていた。

理人
主人公
「リードさぁん!」

理人
「うわっ!?」

思う前に身体が動き、リードさんに抱きつく!


主人公
「ひっくっ! うわぁぁぁん!」

理人
「なっ!? どうした!? 何故泣く!?」

何故だろう?
理由は分からないけれど、涙と嗚咽が止まらない!


理人
「ええい、泣き止め! 泣き止めと言っているんだ!」

主人公
「無理です! 無理なんです!」

巽
「……なら」

主人公
「え……あ……」

有働さんがこっちに迫ってくる。……いつもの気弱な有働さんじゃない。
キールさんの時とも違う顔で……

私は自然と後ずさりをしていた。
有働さんの動きはゆっくりで、距離は離せると思ったのに。

でも、私は有働さんから逃げられない。
気づけば、壁際にまで追い詰められていて……

前から迫ってくる有働さんの存在感の大きさに、
私は左右、どちらにも逃げられなかった。


主人公
「……っ!」

有働さんの手が伸びてきて、私の頬に触れる。


「子供扱いはされたくないっていうのなら」

主人公
「んっ……!」

そして、私の心の中にまで侵入してくるように撫でながら――


「……大人扱いをしてやろうか?」

アーサー
アーサー
「お前のおかげで、やっと俺は自由になれた気がする」

主人公
「うん……自由に生きよう?」

アーサー
「……自由、か。
 自由というのは、好きなことをしてもいい……という認識で
 間違いは無いんだよな」

主人公
「うん。そうだよ」

アーサー
「だったら、……今したいことがあるんだ。良いか?」

主人公
「もちろん、好きなようにすればいいんだよ?」

呟くと同時、がばっとアーサーは私を抱きしめた。


主人公
「……!?」

アーサー
「俺にはお前が必要だ。なによりも大切なんだ」

伶
「前に言っただろ、心音で分かるって」

そういった伶は、私へと腕を伸ばし、そっと抱きしめてきた。


「……ハッキリ言ってるぜ。お前だって、俺のことが好きだって」

主人公
「ち、ちが……あっ」

「頼むから、これ以上嘘はつかないでくれ」

熱い……。

温かい胸の中に私は抱きすくめられ、私の心臓は激しく鼓動を鳴らす。

嘘をついている余裕なんてない。
伶の、男の人の腕で優しく抱きしめられたら、
これ以上の意地を張るなんて絶対に無理……。


「お前の気持ちも、聞かせてほしい」

主人公
「わた……私……」

「頼む。はっきりとした言葉で、聞きたいんだ」

翔太
翔太
「あやかちゃん、まだ起きてる?」

主人公
「はい、いいですよ。どうぞ」

翔太
「夜にごめんね。また話したいことがあって」

ベッドから身を起こし、翔太さんを室内に招じ入れる。
今日は何の用なんだろう。


主人公
「今度は何の話です?」

翔太
「今度も大事な話だよ。前と同じくらい」

主人公
「ほんとですか……?」

翔太
「ほんとほんと。レディの寝所を夜に訪問するにはそれ相応の
 意味が無いと失礼だって」

微妙に疑わしい。前が前だけに。

それにしても、とにかく今夜の彼は機嫌が良さそうだった。

いや今夜というより、ここのところずっと
翔太さんはやけに機嫌がいいように見える。

累
「……ああ」

主人公
「大丈夫、大丈夫……」

頭を撫で、背中を叩く。
累さんが胸に顔を押し付けてくるのを、ぎゅっと力一杯抱きしめる。

累さんは、私の名を呼びながら
貪るように温もりを求めてくる。
体の震えは、まだ止まらない。

私も何度も「大丈夫」と語りかけ、
累さんの求めるままにしているうちに……。

私を抱きしめ返してきた累さんが、不意に私をベッドに……。


主人公
「きゃっ!」

一瞬、驚いて私は声をあげた。
間近に、累さんの顔があった。
累さんは、じっと私の目を見つめている。

SA7 ハロウィン

『Mission:Trick and Trick or ...?』

10月31日――


霧島
「あ~ぁ、ま~たARKに邪魔されちゃった~?
 ……はいはーい、オレらは待機しますよっと」

通信をOFFにすると、霧島はすぐそばで通信を聞いていたらしい2人のエージェントに声を掛けた。

霧島
「ってことでぇ~、作戦変更までオレらは待機。
 ま、もしかしたら中止になるかもね~」

真壁
「…………」

アーサー
「……了解」

unknownのセーフハウスに置かれたテーブル、
というか会議室によく置いてある折り畳み式の長テーブルのそばにはパイプ椅子が3脚。
座っているのは、unknownのエージェントであるアーサーと真壁玲奈、霧島悠斗。
多数のエージェントが、ARKとの戦いによってunknownを離れることとなり、
この数か月はほぼこの3人で各地を転々としている状態だ。


霧島
「しかし、最近のミッションこんなんばっかじゃね? ヒマすぎなんだけど~?」

インスタントコーヒーで満たされたカップをテーブルに置くと、
霧島を一瞥し、アーサーは口を開いた。


アーサー
「……訓練すればいい」

霧島
「はぁ? なーんでこのオレがそんなコトしなきゃいけないわけぇ?」

アーサー
「…………そうだな」

「それは、お前がunknownのエージェントだからだ」という言葉が喉まで出かかったアーサーだが、
 何を言っても霧島には無駄だと考え、沈黙を選択した。


霧島
「だろ~? せっかくのハロウィンなのに、訓練とかぁ?
 そーんなつまんないことしないって~! “イタズラ”するしかなくない?」

真壁
「あ……今日……ハロウィン……」

霧島
「そうそう、楽しい楽しいハロウィン♪ あ、そういえば、お前って
 いっつも仮装みたいな服着てるよな~。動きづらくねぇの?」

真壁
「…………」

霧島
「おい」

真壁
「…………」

霧島
「おい、なんか言えよ。イカレ女」

真壁
「……霧島、うるさい。……話したくない」

真壁は、「霧島の方がよっぽど道化みたいな服を着ている」と続けようとしたが、
極力会話したくないので睨むだけに留めた。


霧島
「……ほんっと可愛げがないオンナだよね~。あ、そうだ。お菓子やろうか?
 お前いっつも甘いもの食べてるし」

真壁の態度にチッと舌打ちした霧島だったが、
すぐにニヤニヤと笑いながら近くの棚からクッキーを取り出した。
ジャック・オー・ランタンやコウモリが描かれた可愛らしくて美味しそうなクッキーだが……


真壁
「……どういう風の吹き回しか知らないけれど、いらない」

霧島
「あ、そ。じゃ、アーサーにやるよ」

アーサー
「結構だ。……霧島から受け取った飲食物は口に入れず、
 即破棄せよと命令されている」

真壁
「……命令されなくても、食べたくない」

霧島
「あれれ~? もしかしてオレって信用されてないってヤツ? ひっどーい!
 いっつもオレが~んばって任務こなしてるじゃん?」

アーサー
「……信用されていると思っていたのか?」

真壁
「……うそ?」

霧島
「ぐっ! お前ら、そんな素で驚いてんじゃねぇよ!」

アーサー
「……すまない」

霧島
「いや、そうやって謝られるのもチョーシ狂うし。
 ……ま、たまーに下っ端構成員に尾行されてんのは知ってるよ!」

真壁
「霧島……信用できない……だから、壊していいって言われてる」

アーサー
「……真壁、反対はしないが、その時は俺を巻き込むな」

ボロボロのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ愉しそうに微笑む真壁と、
涼し気な顔でコーヒーを飲むアーサーに対し、
霧島は「マジでこいつらとは絶対仲良くできない」と思いながら、
自作のハロウィンクッキーを口に放り込んだ。

※画像とテキストは開発中のものです。